校長挨拶(2023秋号)

茨城県立筑波高等学校校長 石塚照美


 筑波高校ホームページにアクセスしてくださったみなさん、こんにちは。

2024年度筑波高校は変わります

 本校は、昭和25年(1950年)に茨城県立土浦第二高等学校北条分校として開校しました。その後、昭和36年(1961年)に茨城県立筑波高等学校として独立し、本年度で創立73年目を迎えました。霊峰筑波山を借景にした本当に素晴らしい場所に立地しております。筑波山の四季の移ろいを感じつつ、北条の街の方々の温かいご支援を賜りながら地域と共に歩んできた学校です。その間、卒業生は、1万2千人を超え、特にこの地域を支えら、地域で活躍している人材を多数輩出してまいりました。歴史ある本校が、来年度より完全コース制に生まれ変わります。

〇「進学アドバンストコース」「地域キャリアビジネスコース」への転換

 志願時には、どちらかのコースかを選んでいただき、選抜試験を受けていただくシステムに変わります。「進学アドバンストコース」は、4年制大学進学を目指すコース。「地域キャリアビジネスコース」は、就職や専門学校進学を目指すコースです。それぞれのコースでは、カリキュラムも教科書も、つくばね学の学び方も違います。コースの特性を十分発揮するカリキュラムで、学校生活を送っていただくことになります。

「進学アドバンストコース」は学校設定科目も充実させ、大学入学共通テストを利用しての入試に対応したカリキュラムを補償します。拡大している総合型選抜入試、学校推薦型選抜入試には、「つくばね学」を武器にして受験に臨むことができます。予備校との連携も予定しており、課外活動も充実させます。

〇総合的な探究の時間 「つくばね学」  

「つくばね学は」自分で見つけた課題を解決するために、地域で「フィールドワーク」をしながら、解決方法を考えたり、新たな課題を見出したりする課題解決型学習のことです。

 本校では県内でも例を見ない体験的地域学として8年前から取り組んでいます。1年生では、探究の種を見つける活動を行うために、地元の北条や小田地域を研究したり、ジョブシャドウウイングを行ったりします。プチ探究活動を行うことで、探究の手法を身に付けます、2年生から3年生にかけて毎週学校周辺の施設でフィールドワークをしながら、課題解決をします。「進学アドバンストコース」では、経済や地質、文化、生物といった学問目線での探究を行います。「地域キャリアビジネスコース」では、フィールドワークをしながら、社会性やコミュニケーション能力をはじめとする「人間力」の向上を目指します。

 探究の成果は、大学入試に生かしたり、就職活動に生かしたりします。3年間、自分の課題に向き合い、自分で考え抜いたものは、自分の大きな糧として進路実現への手助けになります。


〇 学校設定科目 「TST(つくばサポートタイム)」

 「地域キャリアビジネスコース」では3年間をとおして「TST」を実施します。1クラス5人の教員を配置し、基礎基本を徹底して学習する授業です。きめ細かい学習指導により、「理解できた」という学習の達成感が味わえるよう配慮し、できる楽しさ、わかる喜びを大切にしていきます。3年生では、「TST」の時間を2時間行います。基礎学力の増強はもちろん、就職活動のための社会人基礎力やビジネスマナーを身に付ける時間となります。

〇 部 活 動

 人気の弓道部をはじめ、陸上競技部、卓球部、バドミントン部などが活動しています。文化部では、ボランティア部、書道部、吹奏楽部などが研鑽を積んでいます。新に、BMX部、e-スポーツ部を立ち上げる予定で準備中です。

 

 以上のような取り組みの他にも、筑波山への歩く会や文化祭(紫峰祭)、百人一首大会などの伝統的な行事もあり、生徒たちは大いに盛り上がり楽しく活動しています。

今後も、地域とともにある学校づくりを目標に、次世代を担う人材育成に努めてまいります。これほど地域と密接な学校は、県内でもないものと自負しております。また、実践目標である「正しい判断」、「自主的行動」のもと、本校独自の様々な取り組みを推進していきます。

ご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。